映画祭オープニングセレモニー "ハリウッド植民地"に終わらない、カナダ映画業界の個性主張?
9月8日、トロント国際映画祭が幕をあけた。オープニングで上映された「ウォーター」のディーパ・メータ監督は、スピーチで「英語・仏語が公用語であるカナダで、インドを舞台にした外国語映画がこの国の代表作として選ばれたのは”カナダ映画”の定義を変える出来事」とコメント。
「英・仏系以外の、いわゆる"エスニックカルチャー"もカナダを代表する」という、100近い民族が住むこの国の個性を主張する映画祭初日となった。
インド出身のメータ監督は、カナダに移住してから北米で映画製作のキャリアを積んだ後、一時インドに戻りBollywood(ボリウッド=ボンベイ ハリウッド)で活動していたが、「ウォーター」の製作が始まると、"ヒンズー教を批判し悪印象や誤解を与える内容"と一部の過激派からひどいバッシングにあう。製作を一時中止してカナダに戻り、コメディ「ボリウッド・ハリウッド(02)」を撮り、北米でボリウッド映画流行に火をつけた。
トロント映画祭は、ハリウッドスターたちが大集合しアカデミー賞レースの戦略ポイントとして近年注目されているが、「世界中が参加し、映画を通じて文化・芸術を祝う」というコンセプトを守るのも、また別の一面。
映画業界が盛りあがる中国・韓国などは、作品を世界へ出すチャンスとしてトロント参加に力を注いでいるらしく、応募作品数も多く、注目の映画スターや監督を熱心におくりこむ。CTVニュースによれば、今回、中国は政府代表団も派遣しているという。
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