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ハリウッド映画をトロントで撮る4つの理由


米ドルより安いカナダドル + 税金が戻ってくる!

カナダドルは米ドルより安い。日本円から両替すると1カナダドルはたいてい80〜90円代だ。そして外国からのプロダクションには税金が払い戻されるというのが、プロデューサーにとって大きな魅力。

ちょっとぐらい旅費や宿泊費がかかるといっても英語圏ですぐお隣の国にあるトロント、最終的にはお金の節約になる。



100近い民族が暮らす街
どんな国の風景にも簡単に変身


トロントのダウンタウンは、少し手を加えるだけでシカゴやニューヨークの街角のように見える。

「シカゴ」、「ブルースブラザーズ2000」、「スリー・ドゥ・タンゴ」、「ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」に出てくるシカゴの街は実はトロント。「アメリカンサイコ」のニューヨークのシーンもトロントだ。

そして、世界約175カ国から移住してきた多彩な民族が暮らすこの土地には、中華街、ギリシア人街、リトルインディア、リトルイタリー、韓国人街、カリビアンクォーターなどのエスニックタウンや通りがたくさんある。

さまざまな人種のエキストラを用意するのも簡単。イラン、ジャマイカ、ネパール、ベトナム、ロシア、イタリア、イスラエル、モロッコ、フィリピン、スイス、ポーランド、ドイツ、はては日本にまで変身したことがある(なつかしい草刈正雄が出ていた「復活の日」では、東京とワシントンDCのシーンをトロントで撮影)。



政府や警察も協力、システムと撮影設備がばっちり

市やオンタリオ州の力強い協力で、混雑した街中での撮影をセットアップするシステムも整っている。トロントシティホール(市役所)内にはトロント・フィルム&テレビジョンオフィス(TFTO)というのがあり、そこで撮影許可を申請する。

今のところウエブサイトは英語のみだが、クリアしなければいけない規定などもわかりやすくまとめられている。

そして、オンタリオ・メディア・デベロップメント・コーポレーションが中心となって、警備や道路封鎖などをしっかりと手配するシステムがある。プロダクション機材のレンタル業者や撮影協力会社、人材リストも用意されている。

TFTOでは、トロント一帯の地域のロケハンに便利なTORONTO MONO VIEWというソフトを$1000で販売しており(WINDOWS対応)、地図、住所リスト、ズームインできる航空写真、地形の情報などを使ってロケ地を探したり、ロケハンに行く前に候補地をしぼったりすることが可能だ。


治安がよくて街がきれい

トロントは都会のわりにたいへん治安がよくて街がきれいだ。だから市内のストリートにも撮影シーンのセットが作りやすい上、夜中に壊されるとか、ひどいイタズラをされることもあまりない。

もちろんギャングやマフィアも多少はいるけれど、わりと静かで銃撃事件などに一般人が巻き込まれるなどということは、アメリカにくらべればずっとずっと少ない。トロント市民はとても撮影に協力的でお行儀がよいのだ。

ロケのための道路封鎖やずらりと並ぶロケ車輌に恨みをもつのは、デリバリーマン(荷物配達トラックのおにいちゃん)くらいだろうか・・・?


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