「A History of Violence」 トロントのクローネンバーグ監督 キャリアの第2ピークといわれる作品
トロントを拠点に映画を撮り続けるディビッド・クローネンバーグ監督の新作「A History of Violence」が、いま世界から注目されている。カンヌ映画祭のコンペティション部門にノミネートされてパームドール賞は逃したものの、上映後アンケート投票では1位であった。
11月に開催されるストックホルム国際映画祭にも出典、映画界に影響を与え功績をおさめたベテラン監督に授与される"ブロンズホース賞"をうけることが決定している(過去のブロンズホース受賞者はオリバー・ストーン監督やローマン・ポランスキー監督など)。
トロント国際映画祭では、レッドカーペット会場のロイ・トムソンホール(9/10 6:30pm)と、ライアソン(9/11 9:30am)で上映。ロイ・トムソンホールでは、監督と主演のヴィゴ・モーテンセンの舞台挨拶も予定されている。
クローネンバーグ監督は近年、「クラッシュ(96)」でカンヌ映画祭特別審査員賞を受けたり、「スパイダー(02)」がノミネートされたりしていたが、「ザ・フライ(86)」のように商業的に大ブレイクした映画は少なかった。
しかし今回は、配給会社やメディアの注目度も高く、"クローネンバーグ監督第2のピーク到来"といわれる。
「A History of Violence」は、グラフィック・ノベルと呼ばれるジャンルの同タイトルのコミックが原作。インディアナ州の小さな町でダイナーを経営するトムは、法律家の妻と二人の子供を持つ平凡で善良な男。しかし、ある日突然、ダイナーに強盗が入り、続いて黒いスーツ姿の男が「昔のカタをつける」とトムを訪ねてくる。トムには家族が全く知らない、暴力に満ちた恐ろしい過去が…というストーリー。
キャストのほうも演技派を集め、ヴィゴ・モーテンセン(ロード・オブ・ザ・リング)、エド・ハリス(アポロ13)、マリア・ベロ(アサルト13 要塞警察)らが出演している。
ところでこの映画、トロント映画祭のプログラムが発表になったばかりの頃、カナダやアメリカではけっこう多くの人が"暴力の歴史"のドキュメンタリーだと勘違いしたらしい。カナダでは、"アメリカの歴史"についての映画だと思った人も…。
製作費は3200万ドル、インディ出身であるクローネンバーグ監督本人は「こんなに製作費の高い映画は初めて!必然的に過去の僕の作品に比べると、もっと商業映画的です」と語っている。
日本での劇場公開はヘラルド配給、2006年。
⇒作者NOTE:Special thanks to aya!
⇒作者NOTE2:ヴィゴ・モーテンセンファンの方に見せたい、ちょっとなつかしい写真ギャラリーあり。クリック!
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