2005年ピープルズ・チョイス賞は「TSOTSI」(英・南ア)に
第30回トロント国際映画祭最終日の17日、2005年度のピープルズ・チョイス賞その他の賞が発表された。
今年の大賞受賞作品は、ガヴィン・フッド監督「TSOTSI(ツォツィ)」(英・南アフリカ)。
タイトルの"ツォツィ"は、ヨハネスブルグのゲットー住人の間で使われている俗語で、"暴漢"や"殺し屋"という意味。貧困と暴力ばかりが存在するストリートで育った主人公の孤独な少年は、ギャング団のリーダー。本名は誰もしらず、ただツォツィと呼ばれている。皆が恐れるこの少年は、愛情や同情などという言葉とは無縁、強盗、殺しなんでもやる。ある日、盗んだ車の中に取り残された赤ちゃんをそのまま置き去りにするが、ツォツィはしばらくして車に戻り、その赤ちゃんを連れて帰る。
南アフリカの白人作家、戯曲でよく知られるAthol Fugardによる小説を、監督自身が脚本化した作品である。
今、ヨーロッパやカナダでは中国や韓国映画とともにアフリカに熱い視線が注がれている。
昨年ピープルズ・チョイスに輝いたドン・チードル主演の「ホテル・ルワンダ」(日本未公開)も、感情に訴え、引き込まれる作品と、欧米ではDVDリリース後、評論家・一般観客から高い評価を得た。
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