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アカデミー賞オスカーレースに絶大な影響力のトロント
トロント国際映画祭は、優れたインディーの作品や監督を世に出すのに一役買っているが、ハリウッド映画をはじめ世界に配給されるメジャー作品(プレミア)も数多く上映される。
アカデミー賞をねらうプロデューサーや配給会社も、近年は「トロント効果」を無視できなくなっている。2006年もまた、映画スターや有名監督などがたくさんトロントにやってくるが、作品の買い付けなどビジネス方面からも5000人は参加すると発表された。
アメリカのメジャー配給会社の中には、契約した映画の劇場公開日を決めずにトロント映画祭を待ち、マスコミの反応で注目をあびたら、連鎖反応をねらってタイミングよく公開するというところもある。
映画祭を取材にくる国際メディアの数は約800件。カンヌ映画祭同様、トロントで賞をとった作品や評判のよかった作品は、いっせいにマスコミにとりあげられる。だから、主演のスターや監督をトロント映画祭におくるのも、プロデューサーの作戦のひとつである。
アカデミー賞の日程が、3月の最終日曜日から2月に繰り上げられたこともあって、映画祭からノミネート決定までの時間が短くなり、トロント映画祭の宣伝効果はますます重要になってきた。
トロント映画祭の大賞にあたる「ピープルズ・チョイス賞」は、観客が投票して決めるベスト作品だ。映画関係者の審査員が決定するわけではないので、劇場公開したときの一般からの反応や、どんな層のグループにウケがいいのかがテストされる。
たとえばヨーロッパでウケるものが北米で同じような反応があるとは限らないので、これはけっこう重要なヒントとなる。また、英語圏以外の海外作品への観客の反応もトロントでのチェックポイントになる。
アカデミー賞だけではなく、アメリカでヒットした映画は日本でも他のアジアの国でもたいてい盛り上がることを考えると、やはりトロント映画祭から目がはなせない。
参考:Variety, Roger Evert's website, TIFF news release
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