英語圏最大の国際映画祭
Toronto International Film Festival

「カンヌ映画祭よりもハイプロファイルな作品や映画スターが集まる」とアメリカの映画業界では誌「Variety」が報じたトロント国際映画祭。

9月中旬にトロントのダウンタウンで開催され、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ各地から、さまざまな作品や映画関係者が大集合する。

メジャー作品だけではなく、インディペンデント映画の充実度も高い。毎年世界60数カ国からの作品と北米・ワールドプレミア映画が合計300本以上選ばれ、上映される。

ここ数年は、俳優、監督ともに世界的に有名な映画界のスターを多く見かけるほか、取材陣にもAP通信、Variety誌、People誌、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、人民日報など大手メディアが揃う。70年代には、ほかの映画祭から作品を借りてきて地元の映画ファンが楽しむだけだったローカルなイベントが、みるみるうちに大きくなったのがよくわかる。

1998年、「ライフ・イズ・ビューティフル」がピープルズ・チョイス賞(観客が投票して選ぶベストムービー)に選ばれ、年明けのアカデミー賞でオスカーを獲得した。

以来、トロント映画祭で賞をとった映画が次のアカデミーオスカー賞をとる、というパターンが続いたため北米のメジャー配給会社のバイヤーやマーケティング担当者が、毎年欠かさず集まるようになった。

99年のピープルズ・チョイス賞は「アメリカンビューティー」、2000年が「グリーンディスティニー」、2001年が「アメリ」。いずれの作品もアカデミー賞を受賞することになる。また、2004年はオスカーレースを意識したプロモーション展開がますます激しくなり、「レイ」、「アイ・ハート・ハッカビース」、「ビーイング・ジュリア」、「キンゼイ」、「ビヨンド・ジ・オーシャン」の五作品がオスカー候補だろうといわれたが、中でもジェイミー・フォックスの演技と映画の一般受け度が高いことから、「レイ」が最有力候補だと報道された(トロントでの大賞は「ホテルルワンダ」)。

一方、メジャー、マイナー関係なく、一般観客が「よかった」と素直に思える映画に大賞が渡るという趣旨は一貫している。2005年の大賞は南アフリカ・英の合作「Tsotsi」に。そしてこれもまた、翌年のアカデミー賞ベスト外国語映画に選ばれた。

日本映画や韓国映画の参加数も年々増えつつあり、2003年には北野武監督の「座頭市」がピープルズ・チョイスを獲得している。


公式ウエブページの情報について

公式ウエブサイト(英語)には、映画祭のプログラムやチケット情報のほかに、プレス向け情報、業者向け情報、プレスリリース、作品エントリー方法と申請フォームなどが掲載されている。

一般向けのチケット情報や大まかな日程は毎年7月ごろ更新され、上映作品とスケジュールは8月後半に発表される。

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